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頭痛や肩こりが治らない方へ|原因は“食いしばり”かもしれません

その頭痛、肩こり、原因は“噛みしめ”かもしれません

〜歯科医師が解説する「無意識の力み」と体への影響〜

「最近ずっと肩が重い」
「頭痛がなかなか治らない」
「マッサージに行ってもすぐ戻る」

そんな不調を感じている方は少なくありません。

そして多くの方が、
「姿勢のせいかな」
「仕事の疲れかな」
「スマホを見すぎているからかも」
と考えます。

もちろんそれらも原因の一つですが、実は近年、歯科の世界で非常に注目されている“隠れた原因”があります。

それが――

「噛みしめ(食いしばり)」です。

歯科医院で診察をしていると、
「歯は悪くないのに顎が痛い」
「原因不明の頭痛がある」
「肩こりがずっと続いている」
という患者さんが増えています。

そして詳しく診ていくと、多くの方に“噛みしめ”の習慣が見つかります。

しかも怖いのは、ほとんどの方が「自覚していない」という点です。

今回は、現代人に非常に増えている「噛みしめ」と、頭痛・肩こりとの関係について、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

「噛みしめ」とは何か?

噛みしめとは、上下の歯を強く接触させ続ける癖のことです。

一般的には、

・食いしばり
・歯ぎしり
・クレンチング

などとも呼ばれます。

本来、人間の歯は「食事や会話の時以外は接触していない」のが正常です。

実は健康な状態では、上下の歯が接触している時間は1日わずか20分程度と言われています。

しかし現代人は、

・パソコン作業
・スマホ操作
・運転
・集中作業
・ストレス
・緊張状態

などによって、無意識に歯を噛みしめている人が非常に増えています。

しかも睡眠中には、自分の体重以上の力が歯や顎に加わることもあります。

これは顎だけの問題ではありません。

顔・首・肩・頭の筋肉すべてに大きな負担をかけている状態なのです。

なぜ「噛みしめ」で頭痛や肩こりが起きるのか?

噛みしめをすると、顎の筋肉が長時間緊張します。

特に関係するのが「咬筋(こうきん)」と「側頭筋(そくとうきん)」です。

側頭筋は、こめかみ周辺にある筋肉で、ここが過剰に緊張すると頭痛を引き起こします。

実際に、

・こめかみが痛い
・締め付けられるような頭痛
・朝起きた時の頭重感

がある方は、噛みしめ由来の可能性があります。

さらに顎周囲の筋肉は、首や肩の筋肉とも連動しています。

そのため、

顎が緊張する

首が緊張する

肩が緊張する

血流が悪くなる

慢性的な肩こりになる

という悪循環が起きます。

「肩だけを揉んでも改善しない」

という方は、実は“原因が口の中にある”ことも少なくありません。

女性に増えている“日中の噛みしめ”

最近特に増えているのが、「日中の食いしばり」です。

これは寝ている時だけではなく、起きている間にも無意識で力が入っている状態です。

特に多いのが、

・デスクワーク
・スマホ作業
・育児中
・介護中
・緊張しやすい仕事
・真面目で頑張りすぎる性格

の方です。

集中している時、人は無意識に奥歯を噛みます。

そして現代社会では、常に交感神経が優位になりやすく、体が「戦闘モード」になっています。

つまり、リラックスできず、常に力が入りやすいのです。

実際に患者さんでも、

「気づいたら歯を噛んでいた」
「パソコン中ずっと力が入っていた」
「運転中に奥歯を押し付けていた」

というケースは非常に多く見られます。

歯にも大きなダメージが起きている

噛みしめの問題は、肩こりや頭痛だけではありません。

歯そのものにも大きなダメージを与えます。

例えば、

・歯が欠ける
・ヒビが入る
・知覚過敏が起きる
・詰め物が取れる
・歯周病が悪化する
・歯が揺れる
・顎関節症になる

などです。

最近では、虫歯がないのに「歯がしみる」という患者さんも増えています。

その原因が、実は“噛む力”であるケースも少なくありません。

強い力が歯に加わり続けると、歯の根元に細かなダメージが蓄積し、神経が敏感になります。

これが知覚過敏や痛みにつながるのです。

朝起きた時にこんな症状はありませんか?

噛みしめがある方によく見られるサインがあります。

例えば、

・朝起きると顎が疲れている
・エラが張ってきた
・歯がすり減っている
・頬の内側に歯型がある
・舌にギザギザがある
・頭痛で目が覚める
・肩が常に重い
・無意識で奥歯を噛んでいる
・口を開けると音がする

こうした症状が複数ある場合、噛みしめの可能性があります。

特に最近は、ストレス社会の影響もあり、20代〜40代の方でも非常に増えています。

ストレスと噛みしめの深い関係

噛みしめの背景には、ストレスが大きく関係しています。

人間はストレスを感じると、筋肉が緊張します。

そして顎は、感情の影響を非常に受けやすい部位です。

怒り
不安
緊張
我慢
集中

こうした感情が続くと、無意識に歯を噛みます。

つまり噛みしめは、

「体が頑張りすぎているサイン」

とも言えるのです。

近年では、歯科でも「心と身体のつながり」を重視する考え方が広がっています。

単純に歯だけを見るのではなく、

・生活習慣
・睡眠
・ストレス
・姿勢
・自律神経

まで含めて診ることが重要になってきています。

歯科医院ではどんな治療をするの?

噛みしめへの対応は、一人ひとり異なります。

まず重要なのは、

「自分が噛みしめていることに気づく」

ことです。

それだけでも症状が改善する方は多くいます。

その上で歯科医院では、

・噛み合わせの確認
・歯の摩耗チェック
・顎関節の状態確認
・筋肉の緊張確認
・マウスピース(ナイトガード)作製

などを行います。

特にナイトガードは、睡眠中の歯や顎へのダメージを軽減するため、多くの方に効果があります。

また近年では、食いしばりによる筋肉の過緊張に対して、ボトックス治療を取り入れる歯科医院も増えています。

咬筋の過剰な力を和らげることで、

・頭痛軽減
・肩こり軽減
・歯へのダメージ予防
・顎の疲労軽減

につながるケースがあります。

自宅でできるセルフケア

日常で意識してほしいポイントもあります。

まず大切なのは、

「上下の歯を離す」

ことです。

本来、リラックスしている時、歯は接触していません。

気づいた時に、

「今、噛んでいないかな?」

と確認するだけでも変化が出ます。

また、

・深呼吸
・肩を下げる
・スマホ時間を減らす
・睡眠の質を上げる
・軽い運動
・湯船につかる

なども有効です。

現代人は想像以上に“力が入りっぱなし”になっています。

だからこそ、「緩める習慣」がとても重要なのです。

まとめ

「原因不明の不調」は、噛みしめが関係しているかもしれません

頭痛や肩こりが続くと、多くの方は整形外科や整体を考えます。

もちろんそれも大切ですが、もし改善しない場合は、一度“噛む力”にも目を向けてみてください。

歯や顎は、想像以上に全身とつながっています。

そして噛みしめは、単なる癖ではなく、

「体と心からのSOS」

であることもあります。

もし、

・原因不明の頭痛
・慢性的な肩こり
・顎の疲れ
・歯の違和感
・朝のだるさ

などが続いている場合は、早めのチェックをおすすめします。

当院でも、噛みしめや食いしばりに関するご相談を増えています。

「虫歯ではないのに不調がある」

そんな時こそ、歯科から見える原因があるかもしれません。

医療法人 エクラ会 歯科オーラルクリニック エクラ
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小出貴照

歯科オーラルクリニック エクラ院長 小出貴照

愛知県日進市にある歯医者「歯科オーラルクリニック エクラ」では、患者の皆様に安心・安全な歯科医療を提供するため、充実した設備と専門医による治療を行っています。当クリニックでは、院長の小出を含む経験豊富なスタッフが皆様の治療を担当しており、各分野の専門医が在籍しています。また、最新の医療技術を導入することで、難しい症例にも効果的に対応することが可能です。 当院は他の医療機関とも連携をとりながら運営しており、持病のある方にも配慮し、慎重かつ万全な治療を提供しています。患者の皆様が安心して通院いただけるよう、スタッフ一同心をこめてお手伝いさせていただきます。

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