お年寄りの歯を守る つらい歯の痛み

歯科医が教える『大人のための歯磨きの仕方』歯を守るための予防歯科。ポイントに合わせてセルフケアをはじめましょう。

正しい歯磨きのポイント

歯垢(プラーク)をしっかりと取り除くことが必要

歯垢(プラーク)は、生きた細菌のかたまり(食べかすではありません)です。
生きた細菌と代謝物のかたまりで、虫歯・歯周病などの原因となります。
歯の表面に付着している、白色、乳白色、黄白色で歯と同じような色をしています。ネバネバした物質で、舌で歯に触るとザラザラした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。プラーク1mgには1億個以上の細菌が存在しています。

歯垢(プラーク)は、水に溶けにくく粘着性があるため歯の表面に付着し、うがいでは取り除くことができません。歯磨きの目的は、この歯垢(プラーク)を取り除き、虫歯や歯周病などにならないようにすることです。

歯垢(プラーク)のつきやすいところ

 

歯垢(プラーク)が残りやすい場所をチェックして、歯垢(プラーク)を取り除きましょう。
・ 歯と歯の間
・ 奥歯のかみ合わせ
・ 歯と歯ぐきの境目
・ 歯並びがでこぼこしている所
・ 生えている途中の歯
などは、より丁寧に歯磨きしましょう。

セルフケア。歯を磨く順番

1.まず、デンタルフロス(糸ようじ)を使って、しっかり汚れを落としましょう。

デンタルフロスは歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間や歯と歯ぐきの境い目(歯周ポケット)などの歯垢や汚れを、効率的に取り除けます。歯間が狭い方に適したアイテムです。指巻きタイプ、持ち手(ホルダー)付きタイプがあります。     

ハブラシでのブラッシングの前に、デンタルフロスを使うことで、歯垢(プラーク)の除去率が約30%アップします。デンタルフロスで、歯と歯の間の歯垢(プラーク)もしっかりかき出しましょう。

歯間部の歯垢(プラーク)除去率 ※出典:山本他日本歯周病誌1975

デンタルフロス、歯間ブラシの上手な使い方

デンタルフロスの種類

【持ち手付きフロス(糸ようじ)の使い方】

持ち手付きフロス(糸ようじ)の使い方
  • ①前後に動かしながら、ゆっくりと歯と歯の間に挿入します。歯と歯が接している部分を通すときは、きつく感じる場合もありますが、勢いよく入れると歯ぐきを傷つけてしまうので注意しましょう。
  • ②歯ぐきに少し触れるまで挿入したら、歯の側面それぞれに沿わせて上下に左右に動かし、歯垢や食べカスを取り除きます。
  • ③歯間から抜き出すときも、ゆっくりと前後に動かしながら抜いてください。
  • ④歯の裏側などの取り切れなかった食べカスは、ピックでかき出します。

【歯間ブラシの使い方)の使い方】

歯間ブラシの種類

歯間ブラシの種類にはストレートタイプ(I字型)と、奥歯に使いやすいL字タイプがあります。ブラシの材質には、ゴムとワイヤーがあります。

歯間の広さに合ったサイズを選びましょう。
無理なく挿入できて、ゴムの密着感を感じられるサイズが目安です。

①歯間の広い三角スポットに、斜め下からゆっくりとやさしく挿入します。
②歯間に沿わせて、前後に2〜3回動かします。歯の内側からも行うと、更に効果的です。
③向きを変えながら隣り合った歯それぞれにゴムブラシを密着させて、歯垢や食べかすを取り除きます。

引用:小林製薬

2.歯ブラシで磨く

歯の上を一筆書きの要領で、磨き忘れの無いように磨いていきます。特に右利きの方は右側の歯がきれいに磨けていないことが多いです。

1か所を20回以上、歯並びに合わせて歯磨きしましょう。次の3つのポイントに注意することが大切です。
毛先は歯に対して45度の角度で当てるように意識してください。

歯ブラシを使った歯磨きの基本
歯磨きのアイテム選びも重要

ハブラシは毛先が開くと、歯にきちんと当たりにくくなり、効果的に歯垢(プラーク)を落とせません。
ハブラシは1か月に1本を目安に交換しましょう!

また、人によって歯の形や歯並びは違いますので、自分の歯の状態に合わせて、適切な硬さ、形のハブラシを使いましょう。出来れば毛先が硬いタイプは避けてください。柔らかい、普通を選んでください。硬い歯ブラシでゴシゴシ磨くと歯や歯茎を傷めてしまいます。

ハブラシ植毛部の開き具合と歯垢(プラーク)除去率 ※(公財)ライオン歯科衛生研究所調べ
※日本小児歯科学会 1985

歯磨きは「寝る前」を特に丁寧にみがきましょう!

睡眠中は唾液の分泌が少なくなり、口の中の自浄作用が低下するため、口腔は細菌が繁殖しやすい状態になります。

寝る前は特にていねいに歯をみがきましょう。

唾液中の細菌数推移イメージ

3.最後に洗口液で仕上げます

洗口液はすすぐだけで、歯垢・口臭といった口内トラブルの原因となる食べカスやミクロの汚れ、ネバネバを洗い流してくれます。磨き残し対策のために日常の歯磨き後の仕上げとして使いましょう。また、外出先や忙しくて歯磨きができない時、お口の不快感が気になった時など、洗口液ならすすぐだけでお手軽にお口をすっきり清潔にすることができます。
使い方は、適量をお口に含んで20〜30秒間すすぐだけ。その後は水ですすぐ必要はありません。特に、医薬部外品の場合はすすがない方が薬用成分の効果が続きやすくなるため、そのままにしましょう。

洗口液と液体歯磨き

“液体タイプ”のオーラルケア商品には「洗口液」と「液体歯磨き」の2種類があり、使い方がそれぞれ異なることをご存知でしょうか?

約75%*の人は知らない!?「洗口液」と「液体歯磨き」の違いって?

適量をお口に含んですすぐ“液体タイプ”のオーラルケア商品には「洗口液」と「液体歯磨き」の2種類があり、使い方がそれぞれ異なります。
洗口液はすすぐだけ、液体歯磨きはブラッシングと一緒に使います。

洗口液はすすぐだけで、歯垢・口臭といった口内トラブルの原因となる食べカスやミクロの汚れ、ネバネバを洗い流してくれます。磨き残し対策のために日常の歯磨き後の仕上げとして使いましょう。また、外出先や忙しくて歯磨きができない時、お口の不快感が気になった時など、洗口液ならすすぐだけでお手軽にお口をすっきり清潔にすることができます。

使い方は、適量をお口に含んで20〜30秒間すすぐだけ。その後は水ですすぐ必要はありません。特に、医薬部外品の場合はすすがない方が薬用成分の効果が続きやすくなるため、そのままにしましょう。

液体歯磨きはその名のとおり、液体タイプの歯磨き剤です。チューブ入りの練り歯磨きと同様に歯ブラシを使って歯を磨く時に使用するもので、お口に含んですすいだ後にブラッシングすることで効果を得ることができます。研磨剤を含まないので歯を傷つけにくくやさしい歯磨き剤ですが、強くブラッシングしすぎると歯ブラシで歯が傷ついてしまうので気をつけましょう。

液体歯磨きは適量をお口に含んですすいだら、歯ブラシで丁寧にブラッシングします。練り歯磨きのように水ですすぐ必要はありませんが、気になる場合はすすいでも問題ありません。ただし、医薬部外品の場合は薬用成分を洗い流してしまうので、軽くすすぐ程度にしましょう。

一見するだけでは見分けづらい「洗口液」と「液体歯磨き」ですが、パッケージをチェックすると、どちらなのかがわかりやすく記載されています。使用方法の欄にも、洗口液なら「すすぐだけ」、液体歯磨きなら「すすいだ後にブラッシングする」や「お口に含んでブラッシングする」といった使用方法が明記されています。

購入の際には、パッケージの裏面もしっかりチェックしてください。
毎日使う「洗口液」と「液体歯磨き」は正しく使い分けることで十分な効果を得られます。大切な歯と歯ぐきを守るために、「使い方」にも気を配ってみてください。

まとめ

自分にあった歯間清掃具を使えば、虫歯や歯周病、口臭の原因となる歯垢を約9割、取り除くことができます。
歯磨きを正しい順序で行っていただきセルフケアを実践してください。

医療法人 エクラ会 歯科オーラルクリニック エクラ
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Mia

歯科助手をしながら、歯科衛生士を目指しているMia(ミア)です。 人の役に立てるような仕事に就きたい、手に職を付けたいという思いから歯科衛生士を目指しています。患者さんからたくさん「ありがとう」と言ってもらえるように頑張っています。

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