虫歯・歯周病

すっきり気持ちが良い!「鼻うがい(サイナスリンス)」

鼻洗浄(鼻うがい/サイナスリンス)は何故良いの?

鼻うがいは、鼻の中をキレイに洗い流すことができて、鼻洗浄とも呼ばれています。

花粉症や風邪などでおこる鼻づまり・鼻水・ムズムズ感などのトラブルの原因となる鼻腔内の花粉・ハウスダスト・雑菌などを取り除きます。
鼻うがい洗浄液で鼻の奥に入った 花粉・ハウスダスト・雑菌などをしっかり洗い流し、すっきりとした感覚になります。

鼻の役割って?

鼻は、人間の呼吸や嗅覚に重要な役割を果たす重要な器官です。

鼻は空気を体内に取り入れるための主要な通路の一つです。鼻の中には粘膜があり、これにより空気が浄化され、温められ、湿潤化されます。

粘膜は微小な異物や微生物を捕捉し、体内に入らないように防ぎます。鼻からの空気は喉へと進み、肺に酸素を供給し、二酸化炭素を排出する役割を果たします。

鼻の粘膜は、吸い込まれる空気中の微小な粒子や微生物を捕捉し、空気を浄化する役割を果たします。また、鼻が空気を加湿し、温めることで、肺に届く空気が適切な状態で供給され、呼吸が効率的に行われます。

鼻の役割:ホコリや細菌などの異物をブロック

鼻粘膜のはたらき

鼻腔の内壁に存在し、非常に薄い粘膜組織で覆われていて、鼻粘膜には、線毛(せんもう)というごく細く短い毛がびっしりと生えています。
線毛の上にある粘液は、線毛の動きによって1分間に約2cmのスピードで、鼻腔の前後へと動いています。
1日に鼻腺から分泌される粘液の量は、約1ℓにもなります。

鼻粘膜の粘液腺は粘液を分泌し、鼻腔を湿潤に保ち、粒子や微生物を粘着させて除去してくれます。また、粘液には抗菌物質も含まれており、感染症からの防御もしてくれます。

引用:NeilMed

鼻の入り口を通過した空気中の小さなチリ、ホコリ、細菌などの微生物は、粘液に付着し、ベルトコンベヤーのように奥に運びのどへ送り出されます。

口には、この鼻のようなフィルター作用がないため、異物はダイレクトに身体に取り込まれてしまします。


鼻づまりなどにより口呼吸になると、結果細菌やウイルスに感染するリスクが増え、においや味が分からなくなり、よく眠れないなどの悪影響を及ぼします。

引用:NeilMed

鼻うがい(サイナスリンス)は、なぜ良いの?

鼻うがい(または鼻洗浄)は、鼻の健康を維持し、鼻に関連する問題を軽減するための健康習慣です。

  1. 空気浄化: 鼻うがいは、鼻腔内の異物や微生物を除去するのに役立ちます。
    特に花粉、塵埃、ウイルス、細菌などが鼻に蓄積し、アレルギーや感染症の原因になる可能性があるため、鼻うがいによりこれらの異物を除去し、鼻を浄化できます。
  2. 鼻づまりの緩和: 鼻うがいは、鼻づまりを軽減するのに役立ちます。
    鼻腔内の粘液を希釈し、粘りけを減少させるため、鼻通りが改善され、呼吸が楽になります。これは、アレルギーや風邪の症状の軽減に役立つことがあります。
  3. アレルギー症状の軽減: アレルギーによる鼻のかゆみ、くしゃみ、鼻水を和らげるのに鼻うがいが有効です。
    鼻うがいにはアレルギー物質を洗い流す効果があり、アレルギー症状の緩和に寄与します。
  4. 感染症予防: 鼻うがいは、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防にも役立つことがあります。
    鼻の中にウイルスや細菌が付着した場合、鼻うがいによってこれらの病原体を除去し、感染のリスクを低減できます。
  5. 鼻の快適さ: 鼻うがいは鼻の快適さを向上させます。
    清潔な鼻腔は、臭いを感知する能力も向上させ、鼻詰まりや鼻づまりによる不快感を減少させます。

鼻うがい(サイナスリンス)の仕方

  1. 用意するもの: 鼻うがいには、塩水溶液(生理食塩水など)と専用の器具(ネットポット、鼻洗浄瓶など)が必要です。これらは薬局で買えます。
  2. 手洗い: 鼻うがいを行う前に、手をよく洗って清潔に保ちましょう。
  3. 準備: 塩水溶液を作成し、温かい水(体温程度)で溶かします。塩分の濃度は1%から3%程度が適しています。
  4. 姿勢: 浴室や流し台の上で行うと便利です。前かがみの状態で「あー」と声を出しながら、洗浄液を鼻に流し込みます。
  5. 鼻うがい: 鼻うがい器具を使い、準備した塩水溶液を一つの鼻孔からゆっくり流し、逆の鼻孔から出てくるようにします。(一つの鼻孔から水を流すために他の鼻孔を閉じます)
    水は鼻の奥まで流れ、副鼻腔内の粘膜を洗浄します。力を入れすぎないようにしましょう。
  6. 反対の鼻孔: 同じ手順を反対の鼻孔で行います。
  7. 鼻水を取り除く: 鼻うがい後、鼻水や余分な水を軽く吹き出し、鼻を軽く傾けて水分を排出します。洗浄後にやさしく鼻をかみます。

「鼻うがい」(サイナスリンス)って痛くないですか?

鼻うがい、どうして痛くない?

プールで鼻に水が入ったときはツーンと痛くなるのに、海で泳いでいるときに鼻に水が入ってもあまり痛くなかった経験はありませんか?
海水は体液に近い成分だから。鼻うがいにつかわれる洗浄液も体液に近い成分なので、鼻うがいをしても鼻の奥が痛くなることなく、スッキリと爽やかになるんです。

鼻うがいの効果

鼻うがいは鼻の中の異物やアレルギー源を洗い出し、副鼻腔内の粘膜を清潔に保つのに役立ちます。これにより、鼻づまりやアレルギー症状の緩和が期待できます。

鼻うがい(サイナスリンス)の注意点

鼻うがいを行う際には、正しい方法と注意点を守ることが大切です。

使う液体の選択

  • 鼻うがいには、塩水(生理食塩水)を使用するのが一般的です。市販の鼻うがい用の塩水製品も利用できます。
  • 自分で塩水を調製する場合は、清潔な水を使い、1リットルあたり9グラムの塩を溶かすのが一般的です。

清潔な装置の使用

  • 鼻うがいを行うための装置(ネットィポット、ネブライザー、シリンジなど)は、事前に十分に洗浄し、消毒する必要があります。
  • 使い捨ての装置を使用する場合、新しい装置を使うことをおすすめします。

気温と安全性

  • 使用する塩水は体温に近い温度(約37°C)に調節されていることが理想的です。冷たい液体を使用すると不快に感じることがあります。
  • 鼻うがいを行う際に無理に一気に液体を鼻に送り込まないようにし、優しく行いましょう。

姿勢

  • 鼻うがいを行う際、上半身を前傾させ、頭を一側に傾けることで、液体が片方の鼻からもう一方の鼻に流れやすくなります。
    大きく上を向かないこと!
  • 口を開けて、「あ〜」と言いながら呼吸を鼻から行い、口から液体が入らないようにしましょう。

適切な圧力と角度

  • 鼻うがい装置を使う際、適切な圧力と角度を維持し、液体が鼻腔に滞留しないようにします。
  • 過度な圧力をかけたり、水平な角度で装置を使わないようにしましょう。

吸い出す

  • 鼻うがいが終了したら、余剰の液体と鼻腔内の分泌物を吸い出します。これにより、鼻腔内の浄化が促進されます。

使用頻度

  • 鼻うがいの頻度は個人差がありますが、通常は1日1回から数回行うことがおすすめです。症状に応じて医師の指導に従ってください。

鼻うがいを行う際には、清潔な環境で行い、上記の注意点に気を付けることが大切です。また、鼻の問題が慢性的である場合や、疾患を抱えている場合は、医師や専門家の指導を受けることをおすすめします。

まとめ

口呼吸をやめて鼻呼吸へ

サイナスリンスは鼻の健康を改善し、口呼吸から鼻呼吸へのスムーズな移行を促進するための効果的な方法として注目されています。

今回は、サイナスリンスの基本的な原理からその利点、そして口呼吸から鼻呼吸への移行を促進する方法について詳しく説明いたしました。

鼻呼吸の促進

サイナスリンスを行うことで、鼻腔の清掃と保湿が行われ、鼻呼吸を促進するのに役立ちます。鼻呼吸は全身の健康に重要であり、口呼吸からの移行を助けることができます。

鼻呼吸の多くの利点

  1. 空気の加湿 鼻腔は空気を加湿し、温める役割を果たします。これにより、肺への空気の供給が最適化され、呼吸が快適になります。
  2. 粘膜の保護 鼻腔内の粘膜は、細菌やウイルスからの保護を提供し、呼吸器感染症のリスクを減少させます。
  3. 鼻呼吸の酸素化効果 鼻呼吸により、鼻からの酸素が肺に運ばれる際に酸素がより効果的に利用され、全身の酸素供給が向上します。
  4. 姿勢の調整 正しい姿勢は、鼻呼吸を促進するのに役立ちます。背筋を伸ばし、頭を前傾させないように心がけましょう。良い姿勢は、鼻腔の通気性を改善し、鼻呼吸が快適になるのに役立ちます。
  5. 鼻拡張デバイス 鼻拡張デバイスは、鼻の通気性を向上させ、鼻呼吸を助けるのに役立つ補助具です。これらのデバイスは、就寝中に使用することができ、口呼吸を減少させます。
  6. 鼻呼吸のトレーニング 鼻呼吸への移行を支援するために、鼻呼吸のトレーニングを行うことが大切です。深呼吸や鼻からの空気の意識的な取り込みを促進し、口呼吸の習慣を改善します。

サイナスリンスは、鼻の健康を促進し、口呼吸から鼻呼吸への移行を助けるために有効な方法の一つです。口呼吸は健康に悪影響を及ぼすことがあり、鼻呼吸への切り替えは全身の健康に寄与します。サイナスリンスを取り入れ、上記の方法を試みることで、口呼吸から鼻呼吸へのスムーズな移行が実現し、健康と快適さを向上させるでしょう。鼻呼吸の重要性を認識し、日常生活で積極的に促進しましょう。

当院からの最新ニュース(コロナ対策)

米国オーガスタ大学の研究に鼻うがい「サイナスリンス」を提供。
COVID-19陽性者を対象に1日2回2週間、鼻うがいを実施させた結果、 重症化・死亡率が 1/8 になったという研究結果が発表されました。 (CDC=アメリカ疾病管理センター COVID-19 症例監視データと比較)

鼻から吸い込まれる空気にはウィルスや細菌、花粉などの異物がたくさん。 その約7割が上咽頭から体内に取り込まれると言われています。

PCR検査で細胞をこすり取られる鼻の奥の部分が上咽頭です。 上咽頭にウィルスが付着している状態が陽性であり、 PCR検査で陽性になったとしても感染しているとは限りません。

陽性確認後に「鼻うがい」をすることで重症化・死亡率が1/8になること、 つまりコロナ感染症の感染リスクも抑えられるということが 米国オーガスタ大学の研究で明らかになりました。 <上咽頭を丸洗いできるのは、一般的な喉うがいではなく「鼻うがい」>

上咽頭に付着した新型コロナウィルスは3~7日間滞留し体内に取り込まれます。

体内に取り込まれてしまう前に 「鼻うがい」で副鼻腔と上咽頭に付着しているウィルスを洗い流せば、 感染リスクが下がるというわけです。

⿐腔と上咽頭に溜まったウィルス、花粉、細菌などの異物を 洗い流すのはもちろんのこと、 日々の健康維持としても愛用者が増えている 「鼻うがい(サイナスリンス)」を今こそお試しください。

医療法人 エクラ会 歯科オーラルクリニック エクラ
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愛知県日進市の「歯科オーラルクリニック・エクラ」で受付事務をさせていただいております。発信しております情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。

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