インプラント

インプラント治療ができないと言われても・・・諦めないで。

歯を失ってしまった時は。。。

もし、何らかの理由で歯を失った場合の治療方法はいくつかあります。

よくないのは抜けたまま放っておくことです。

歯を抜いたままにしておくと、さまざまなリスクが生じる可能性があります。
歯を抜けたままにしておくことのリスクの一部を伝えますね。

  1. 隣接歯の移動: 抜けた歯の周りの歯がその位置を変えてしまい、噛み合わせに問題を引き起こす可能性があります。
  2. 噛み合わせの不安定性: 歯を失うことで噛み合わせが不安定になり、食事や発音に問題が生じる可能性があります。
  3. 顎関節痛: 歯の喪失が顎関節に負担をかけ、痛みや不快感を引き起こすことがあります。
  4. 歯ぐしょうの縮小: 歯を失った場所の骨が縮小する(歯茎が後退する)可能性があり、これは顔の外観に影響を及ぼすことがあります。
  5. 他の歯の異常摩耗: 抜けた歯の役割を果たす歯が、その役割による過度の摩耗を受ける可能性があります。
  6. 歯茎の炎症や感染: 抜けた歯の場所に食べ物や細菌がたまり、歯茎の炎症や感染の原因となります。
  7. 自尊心の低下: 歯の欠損は外観に影響を及ぼし、患者さまの自尊心に影響を与えることがあります。
  8. 言語の問題: 歯を失うことで発音に問題が生じ、言語の明瞭さが損なわれることがあります。
  9. 食事制限: 歯を失うことで、硬い食べ物や健康的な食事を摂ることが難しくなり、栄養摂取に影響を及ぼす可能性があります。
  10. 心理的ストレス: 歯の欠損は精神的なストレスを引き起こすことがあり、社交的な場面での自己意識を高めることがあります。

歯を抜いたままにせず、早めに適切な治療を受けてくださいね  

歯科医師は患者さまの状況に合わせて最適な治療法を提供し、これらのリスクを最小限に抑える手助けを行っています。

歯を失った時の治療方法

歯を失った場合の治療方法の選択肢はいくつかありますので、歯を失ったときの10つの一般的な治療方法をお伝えします。

  1. インプラント治療: インプラントは人工歯根を歯茎に埋め込み、新しい歯を取り付ける方法です。
  2. ブリッジ: ブリッジは隣接する健康な歯にサポートされる人工歯で、失った歯を置き換えます。
  3. 可撤式部分入れ歯: 一部の歯を失った場合に、取り外し可能な入れ歯を使用できます。
  4. 可撤式全入れ歯: 全ての歯を失った場合に、上下の歯を一度に置き換えるために使用されます。
  5. 仮歯: インプラント手術の際、治癒を待つ間に一時的な仮歯を取り付けることがあります。
  6. 部分床義歯(一般的に金属を使用): 一部の歯を失った場合、部分床義歯が選択され、歯茎に取り付けられます。
  7. セラミッククラウン: 一本の歯を失った場合、セラミッククラウンが使用され、歯を再建します。
  8. 歯の移植: 歯の移植は他の部位から歯を移植し、欠損した部分に配置する方法です。
  9. 歯のレジン補綴物: 小さな欠損を修復するために歯科用レジン補綴物が使用されます。
  10. 歯科プレート: 歯の形状を調整し、噛み合わせを改善するために使用されるプレートです。

これらは歯科治療の一般的な選択肢であり、患者さまの具体的な状況、予算、健康状態に応じて最適な治療方法を歯科医師は患者さんに適切なアドバイスを提供し、最適な結果を得るための治療プランを共に考えます。

代表的な歯を失った時の治療法   引用元:テーマパーク8020

インプラント治療ができない!?インプラントは出来ないと言われたけれど諦めたくない。

インプラント治療については、以前にも書いていますので、くわしくはこちらの記事を参考にしてください。

今回は、インプラントは出来ないと言われたけれど諦めたくない、インプラントをご検討中の方は、是非参考にしていただきたい内容をまとめました。

インプラント治療は難しいと言われたら。。。

インプラント治療が行えない理由

  1. 骨量不足: インプラントは、十分な骨量がある場所に挿入する必要があります。
    骨量が不足している場合、インプラントは適切に保持されない可能性があります。この場合、骨移植などの手術が必要かもしれません。
  2. 骨質の問題: 骨の密度や質に問題がある場合、インプラントが成功する可能性が低くなります。
    骨質の問題は、手術の成功に影響を与える可能性があります。
  3. 患者の一般的な健康状態: インプラント手術は一般的に健康な患者さまに適していますが、重大な健康問題がある場合、手術のリスクが高まることがあります。
    心臓病、糖尿病、免疫不全症候群などの健康問題がある場合、歯医者は手術を控えることがあります。
  4. 口腔衛生の問題: 患者さまの口腔衛生が不適切な場合、インプラントの周囲に感染が広がる可能性があります。
    歯周病などの状態が改善されていない場合、手術は控えられることがあります。
  5. 精神的な側面: インプラント手術は患者にとってストレスや不安を引き起こすことがあります。特に患者さまが手術に対して非常に不安感を抱いている場合、歯医者は手術の適応を再評価することがあります。

これらは一般的な理由であり、個々の患者さまの状況によって異なることがあります。

骨移植(骨造成)の手術について

骨が少なくても骨造成手術でインプラント治療が可能に・・・

今回は1.の骨量不足と言われた場合の「骨移植」の説明をしますね。

骨が薄い

インプラント治療を検討している時に、骨が薄いと診断された場合、サイナスリフト(上顎洞底リフト)やソケットリフトなどの手術でインプラント治療を受けることができる可能性があります。
サイナスリフトは、骨の不足を補うために行われる手術の一つで、特に上顎(上の歯茎)の後部にインプラントを挿入する際に重要です。

サイナスリフト(ラテラルアプローチ)手術とは。

サイナスリフト手術(Sinus Lift Surgery)は、上顎(上の歯のある部分)にインプラントを埋め込む際に、上顎洞(鼻の下にある空間)の底に骨を増やす手術技術です。

この手術は、上顎の骨が不足していて、十分な骨量がない場合、インプラントを安全かつ効果的に配置するために行われます。

上顎のみを対象とした処置です。奥歯部分の顎骨の高さが5mm以下である場合、または多数の欠損歯がある場合において行います。

ラテラルアプローチによるサイナスリフトとは、上顎洞頬側骨壁に骨開窓を行って上顎洞へアプローチし(図1)、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を洞底部から剥離して挙上し、その挙上スペースに自家骨や骨補填材を移植
することにより上顎洞底部の骨造成をはかり、インプラントを埋入できるだけの骨の厚みを確保する処置です。(図2)。

引用:ボーンオグメンテーションの実践より

手術の必要性

インプラントは、歯の根を置き換えるために顎骨に挿入される人工的な歯です。十分な骨量がない場合、インプラントが正しく安定し、成功することが難しくなります。
特に上顎後部の歯の近くには上顎洞(歯茎と骨の間の空間)があり、骨量が不足することがよくあります。

手術プロセス

サイナスリフト手術は以下のステップで行われます。

a. 麻酔: ペイシェントに局所麻酔が施され、手術領域が無痛になります。

b. 歯茎切開: 歯茎が開かれ、インプラントが挿入される骨の領域が露出します。

c. 上顎洞のリフト: 歯茎を切開した領域で上顎洞膜が露出すると、この膜を注意深く持ち上げて顎骨内に骨を挿入するスペースを作成します。
これは「サイナスリフト」と呼ばれます。

d. 骨移植: サイナスリフトが行われたら、人工的な骨移植物や患者さま自身の骨などの骨増量材料が挿入されます。
これにより、インプラント用の骨が増加し、インプラントの安定性が向上します。

e. 縫合: サイナスリフト領域が適切に処理されたら、歯茎が縫合されて手術終了となります。

手術後の回復

手術後、患者さまは数日から数週間の回復期間が必要です。医師の指示に従って薬物を服用し、食事に制約があることが一般的です。
手術後の腫れや痛みがあるかもしれませんが、これらは時間とともに軽減されます。

インプラント手術

サイナスリフト手術の後、骨が適切に回復したら、インプラントの挿入になります。

ソケットリフト(クレスタルアプローチ)について

ソケットリフト(クレスタルアプローチ)についても説明しますね。

ソケットリフト、またはクレスタルアプローチ(Socket Lift or Crestal Approach)は歯科インプラント手術において骨の増強を行う方法の一つです。この手術は、歯を抜歯した後に発生した歯槽骨(ソケット)の骨量の不足を補うために行われます。

上顎の骨を隔てたすぐ上、頬骨の奥にある上顎洞と呼ばれる空洞を利用して骨移植材を充填し、骨に厚みを加える技術で、インプラント体の挿入口から移植骨や骨補填材を挿入して、より簡便に上顎洞の底部分を押し上げます。

ソケットリフトは通常、歯を抜歯した後、即座にインプラントを埋め込む前に行われ、手術の効率性と速度を向上させます。

さらに詳しく説明します

歯科インプラント手術における骨の増強手術の種類に「垂直骨造成」と「水平骨造成」があります。

これらの手術は、インプラントの適切なサポートを提供するために、骨の量や質が不足している場合に行われます。

  1. 垂直骨造成(Vertical Bone Augmentation):
    • 垂直骨造成は、上下方向に骨の高さを増やすための手術です。この手術は、骨の高さが不足している場合、通常は上下の隣接した歯が欠損しているため、インプラントを安全に配置できない場合に行われます。
    • 手術の一般的な方法は、骨移植または骨代替材料を使用して垂直骨を増やすことです。この骨移植材料は、患者さまの体から取得することも、合成材料を使用することもあります。
    • 手術後、骨移植材料は数か月にわたり骨と統合する必要があり、その後にインプラントが埋め込まれます。垂直骨造成には、手術の複雑性と回復期間が関与し、患者は定期的なフォローアップとケアが必要です。
  2. 水平骨造成(Horizontal Bone Augmentation):
    • 水平骨造成は、上下方向ではなく左右方向に骨の幅を増やすための手術です。これは、上顎または下顎の骨が不十分な幅を持っていて、インプラントを安全に配置できない場合に行われます。
    • 水平骨造成には、骨移植、骨拡張(bone expansion)、骨伸張(bone splitting)、骨伸展(bone spreading)など、さまざまな手術技術が使用されます。これらの手術は、骨の幅を増やすために骨を切り開いたり、分割したり、伸張させたりします。
    • 手術後、骨の幅が増加したら、インプラントを埋め込むための適切なスペースが作られます。骨移植材料や骨代替材料が必要な場合、それらも使用されます。
    • 水平骨造成手術の回復期間も、手術の複雑性に応じて異なり、通常は数か月かかります。定期的なフォローアップとケアが必要です。

垂直骨造成と水平骨造成は、歯科インプラント手術を成功導くための重要な手術技術であり、私たちと患者さまが協力して計画し、実施する必要があります。

まとめ

インプラント治療が難しいと言われてても諦めないで、今日、ご紹介したサイナスリフト手術が可能であれば、歯の欠損部分にインプラントを挿入するために骨量を増加させることができます。

医療法人 エクラ会 歯科オーラルクリニック エクラ
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愛知県日進市の「歯科オーラルクリニック・エクラ」で受付事務をさせていただいております。発信しております情報が皆さまのお役に立てれば幸いです。

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