口腔筋機能療法(MFT)

MFT(口腔筋機能療法)で歯並びに影響する癖を矯正

お子さんの口もとを見たときに、歯並びが気になった事はありませんか?
実は、歯並びが悪くなる原因は、骨格などの遺伝による先天的な原因と、ふだんの癖が原因のものがあります。

例えば、指しゃぶりの癖や、舌癖(ぜつへき)があると、出っ歯やすきっ歯、開咬(かいこう)などの原因になります。

MFTは舌やくちびるの筋力トレーニング、咬む際に使う筋肉のトレーニング、舌とくちびるを正しい位置に習慣化するためのトレーニングなどを行い、正しく機能させるための訓練法です。

子供は小さい負荷でも歯並びに影響を受けやすい

歯並びは舌癖(ぜつへき)や指しゃぶりなどの悪習慣によって悪くなる場合が多くあります。
特に、子供の骨格は、大人よりもかなり柔らかいので、普段のちょっとした癖が歯並びが悪くなる原因になってしまいます。

歯並びが悪くなる癖

・口呼吸


本来は、舌で外に押し出す力と、くちびるで内側に押す力によってバランスが保たれ、歯が正しい位置に落ち着きます。
いつもポカンと口が開いていて、口で呼吸をしている様な場合は、くちびるで歯を押さえる力が弱くなってしまうため、内と外の力のバランスが崩れ、歯並びが悪くなる原因となります。

・指しゃぶり


生後数ヶ月になると多くの赤ちゃんに指しゃぶりが見られます。
赤ちゃん時期の指しゃぶりは見守っていて問題ありませんが、永久歯が生えだす時期まで指しゃぶりの癖が残っていると、出っ歯や開咬(オープンバイト)になってしまう恐れがあります。
※開咬(オープンバイト)
奥歯を噛み締めても前歯に隙間がある状態です。

・爪を噛む
爪はとてもかたいので、爪を噛む癖が続くと、前歯の歯の根の部分が短くなったり、
歯の先端が減ったりなど、歯茎や歯自体に負担がかかってしまいます。
また、前歯での咬み癖に繋がる場合もあり、受け口を助長する場合もあります。

・唇を噛む
下唇を噛む癖の場合は、上の前歯が前の方に傾き、下の前歯は内側に傾いていくため、出っ歯になりやすくなってしまいます。

上唇を噛む癖の場合は、上の前歯が内側に傾き、下の前歯が前の方に傾いていくため、
受け口になりやすくなります。

・舌癖(ぜつへき)


歯の裏側から舌で歯を前へ押し出そうと強く押したり、
ポカーンと口を開けて、上下の歯の間から舌が出ていたりする癖です。
舌癖(ぜつへき)は、舌を正しい位置においていないことも関係しています。
定位置がいつも前歯に触れる状態になっている場合は、
前歯を前方へ押し出す力が常にかかった状態になります。
また、舌が歯に当たった状態のままものを飲み込むと、さらに強く前方へ押し出す力が加わります。
人は1日に1~1.5リットルほどの唾液を分泌し、飲み込む動作は、1日で約2000回ほど行っています。
そのたびに、前方へ押し出す強い力が加わることになり、出っ歯や開咬(かいこう)の原因になります。

MFT(口腔筋機能療法)とは

MFTは、歯並びを悪くする原因となる癖をなおして、舌やくちびる、お口まわりの筋肉などを鍛えて、正しく機能させるための療法です。

訓練により、正しい口のまわりの筋肉の動きや、正しい舌の位置などを習慣化させることで、口腔周囲のバランスを整えます。

MFTには50種類以上のトレーニングがあり、MFTを行っている歯医者さんで診断後に、それぞれの状態に合わせてプログラムを作り、歯医者さんでの指導のもとにトレーニングを行い、自宅でも1日3回程度、反復を行っていただきます。

舌癖(ぜつへき)のトレーニング

MFTは基本的に歯医者さんでの指導のもとに行いますが、ご自宅でカンタンに出来るトレーニングもあります。

スポット

スポットのトレーニングは舌を正しい位置に置いておく癖を付けるためのトレーニングです。
呼吸している時や、ものを飲み込む時など、自然にスポットポジションに舌先があるようにします。
トレーニング方法としては、まず顔全体が映るような鏡と木製のスティックを用意します。
木製のスティックは、割っていない割り箸やアイスの棒で大丈夫です。

準備ができたら、
①・・5秒間スティックでスポットを触ります。
②・・次に、スティックを離して、同じ場所を舌の先端で触ります。
舌先をスポットに当てる場合、舌先を丸めずに先端を尖らせた状態でスポットに当ててください。
③・・①と②を交互に5回ずつ繰り返します。

ポッピング

ホッピングもスポットと同じく、舌を正しい定位置に置いておく癖を付けるためのトレーニングです。

①・・舌の先端をスポットに当てて、口を大きく開けます。
②・・舌全体を上顎に吸い付けます。※舌の後ろの方まで上顎にくっつくように吸い付けます。
③・・舌をおろして、「ポンッ」と音を立てます。
あまり早くやりすぎても、遅くやりすぎてもトレーニングになりません。
ゆっくりと数えて、「1、2、3、ポンッ」ぐらいの意識で行うと良いです。
④・・ホッピングを20回行います。

まとめ

歯並びは、歯並びが悪くなる悪い癖によって、後天的に悪くなる場合が多いです。
歯並びに影響を与える悪い癖は以下のようなものです。

・口呼吸
・指しゃぶり
・爪を噛む
・唇を噛む
・舌癖(ぜつへき)

悪い癖をなおし、お口周りの筋肉などを鍛えて正しく機能させる療法をMFT(口腔筋機能療法)といいます。

MFTは基本的には歯医者さんでの指導のもとにトレーニングの練習を行い、その後にご自宅で反復を行っていただくものですが、ご自宅でもカンタンに出来る方法もありますので、まずは試してみていただければ幸いです。

医療法人 エクラ会 歯科オーラルクリニック エクラ
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Mia(ミア)

Mia

歯科助手をしながら、歯科衛生士を目指しているMia(ミア)です。 人の役に立てるような仕事に就きたい、手に職を付けたいという思いから歯科衛生士を目指しています。患者さんからたくさん「ありがとう」と言ってもらえるように頑張っています。

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