口腔筋機能療法(MFT)

実践!今日から始めるMFT(口腔筋機能療法)歯科トレーニング

歯科矯正を行ったことのある方であれば、一緒にお口周りのトレーニングを行った方もいらっしゃるかもしれません。
その様な、お口周り筋肉や、舌の動きなどを正しく機能させるトレーニングをMFT(口腔筋機能療法)といいます。

この記事では、MFT(口腔筋機能療法)の具体的なメニュー内容について説明します。

MFTトレーニング

スポット

舌を正しい位置に置く癖を付けるためのトレーニングです。
木製のスティック(割っていない割り箸、または、アイスの棒など)を用意します。

1・・・スティックを、スポットに5秒間当てます。
2・・・スティックを離し、舌先をスポットに5秒間当てます。
※舌先をスポットに当てる場合、舌先を丸めずに先端を尖らせた状態でスポットに当ててください。
3・・・1と2を1セットとして、5回繰り返します。

ホッピング

ホッピングもスポットと同じく、舌を正しい定位置に置いておく癖を付けるためのトレーニングです。

1・・・舌の先端をスポットに当てて、口を大きく開けます。
2・・・舌全体を上顎に吸い付けます。※舌の後ろの方まで上顎にくっつくように吸い付けます。
3・・・舌をおろして、「ポンッ」と音を立てます。
あまり早くやりすぎても、遅くやりすぎてもトレーニングになりません。
ゆっくりと数えて、「1、2、3、ポンッ」ぐらいの意識で行うと良いです。
4・・・ホッピングを20回行います。

バイト

噛むちからを強くするためのトレーニングです。
このトレーニングは、ゆっくり行ってください。
「1、2、ギュ、休み」「1、2、ギュ、休み」ぐらいのペースで行ってください。
このとき、左右均等に筋肉が使えてるかも確認しましょう。

左右どちらかのみが弱い場合は、弱い方の歯でガムを噛むなども有効なトレーンングです。

また、筋肉がほとんど動かないという方は、普段の食事でも、前歯でものを噛む癖がある方かもしれません。
しっかりと奥歯で噛むように意識すると良いと思います。

1・・・両手を顔のエラの部分にあてて、ゆっくりと強く歯を噛みます。
2・・・両手をこめかみにあてて、ゆっくりと強く歯を噛みます。
3・・・両手を耳の上にあてて、ゆっくりと強く歯を噛みます。

スポットアンドスポット

下の動きを良くするためのトレーニングです。

1・・・舌を尖らせて口の外に出して、左右に振ります。
2・・・合図に合わせて、すばやく舌の先でスポットを触ります。
タイミングが自分でわからないように、誰かに頼んで合図を言ってもらうと、より効果的です。
3・・・10回繰り返し行います。

オープンアンドクローズ

噛むちからと、舌を上に上げる力を鍛えるトレーニングです。

1・・・舌を上顎に吸い付けたまま、大きく口を開けたり、噛んだりします。
噛むときも、口は開けたままの状態にします。

スラープアンドスワロー

正しい飲み込みを覚えるためのトレーニングです。
ストローと水の入ったスプレーを使います。

スプレーは、100円均一などで販売されているもので大丈夫です。

1・・・舌先をスポットにおいて、舌を上顎全体に吸い付けます。
次に、犬歯の後ろにストローを置いて、舌の裏側に当てて、そのまま軽く歯をかみます。
2・・・水の入ったスプレーで、口の横から奥歯に向かって水を吹き入れて、音を立てて水を仕込みます。
水がある程度溜まったら、奥歯を神田状態のまま水を飲み込みます。
3・・・左右で5回づつ繰り返します。

2 スプレーで口の横から奥歯に向かって水を吹き入れ、音を立てて水を吸い込みます。

後ろにに水を集めたら、奥歯を噛んだままゴクンと飲み込みます。これを左右交互に5回ずつくりかえします。

正しい飲み込みでは、唇を閉じていますが、このトレーニングでは、唇を開けた状態で水を飲み込みます。
鏡で下の状態をチェックして、舌がスポットにあたっていて、前に出てこないように意識してトレーニングを行ってください。

クイックスワロー

飲み込みのトレーニングです。

1・・・コップに注いだ水を1口ずつ、できるだけ早く飲み込みます。
飲み込むときは、奥歯を噛み、舌先がスポットにあたっている状態にしてください。

ボタントレーニング

糸とボタンを用意します。
糸をボタンに通して、準備します。

1・・・奥歯を噛んで、前歯とくちびるの間にボタンをはさみます。

ひもを強く引っ張って、くちびるでボタンを押さえて、できるだけはずれないようにする。
大体50回程度行ってください。

まとめ

今回は、MFTがどの様なトレーニングを行うか、代表的なごレーニングをいくつかご紹介させていただきました。

MFTには、この記事でご紹介したトレーニング以外にも様々なトレーニングがあります。

MFTを行うことで、歯並びが悪くなる原因となる癖の解消や、お口周りの筋肉のバランスを整えることで、お口周りの機能を正常化させる効果が期待できます。

MFTはそれぞれの状態に応じて、プログラムを作成し、歯医者さんでの指導のもとに行うことが一番の成功の近道ではありますが、
一度この記事でご紹介させていただいたトレーニングを試してみてはいかがでしょうか。

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医療法人 エクラ会
歯科オーラルクリニック エクラ 理事長・院長 小出 貴照

医療法人 エクラ会 歯科オーラルクリニック エクラ
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Mia(ミア)

Mia

歯科助手をしながら、歯科衛生士を目指しているMia(ミア)です。 人の役に立てるような仕事に就きたい、手に職を付けたいという思いから歯科衛生士を目指しています。患者さんからたくさん「ありがとう」と言ってもらえるように頑張っています。

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