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秋は食いしばりが増える?季節の変わり目とストレス、歯ぎしりの意外な関係

皆様、こんにちは。

歯科オーラルクリニックエクラ院長の小出です。

9月に入り、朝晩には少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。

暑かった夏が終わり、ようやく過ごしやすくなってきたと感じる一方で、

「最近、朝起きると顎が疲れている」

「なんとなく歯が浮いたような感じがする」

「肩こりや頭痛が気になる」

「家族から歯ぎしりをしていると言われた」

そんな症状を感じている方はいらっしゃいませんか?

もしかすると、その原因のひとつに食いしばりや歯ぎしりが関係しているかもしれません。

今回は、季節の変わり目とストレス、睡眠、そして食いしばり・歯ぎしりとの関係について、歯科医師の立場からわかりやすくお話ししていきたいと思います。


食いしばりと歯ぎしりは同じもの?

一般的には、まとめて「歯ぎしり」と呼ばれることもありますが、実はいくつかのタイプがあります。

歯科では、歯ぎしりや食いしばりなどを総称してブラキシズムと呼びます。

代表的なものとしては、

・上下の歯を強く噛みしめる「クレンチング」
・上下の歯を左右にギリギリと動かす「グラインディング」
・歯をカチカチと接触させるタイプ

などがあります。

「歯ぎしり」というと、寝ている間にギリギリと音を立てるイメージが強いかもしれません。

しかし実際には、音をほとんど出さずに強く噛みしめている方もいらっしゃいます。

また、食いしばりは睡眠中だけに起こるものではありません。

パソコンで仕事をしているとき。

スマートフォンを見ているとき。

車を運転しているとき。

料理をしているとき。

スポーツをしているとき。

考え事をしているとき。

こうした日常生活の中で、無意識に上下の歯を強く接触させていることがあります。

「私は歯ぎしりをしていないから関係ない」

と思っている方でも、実は日中に食いしばっている可能性があるのです。


実は、上下の歯は普段ずっと接触しているわけではありません

皆様は今、このブログを読みながら上下の歯が触れていませんか?

一度確認してみてください。

何もしていないリラックスした状態では、基本的に上下の歯は少し離れています。

口を閉じていても、上下の歯が常に接触しているわけではありません。

ところが、

集中しているとき。

緊張しているとき。

ストレスを感じているとき。

何かを我慢しているとき。

こうしたときに、無意識のうちに上下の歯を接触させ続けている方がいらっしゃいます。

たとえ一回一回の力がそれほど強くなくても、それが長時間続けば、歯や顎の筋肉にとっては大きな負担になります。


なぜ「秋」に食いしばりが気になるのでしょうか?

「秋になると必ず歯ぎしりが増える」というわけではありません。

ただ、9月から10月にかけては、生活環境や身体の状態が変化しやすい時期です。

夏休みが終わり、仕事や学校が通常のペースに戻る。

夏の暑さによる疲れが残っている。

朝晩と昼間の気温差が大きくなる。

睡眠時間や生活リズムが変わる。

仕事が忙しくなる。

年末に向けて予定が増え始める。

こうした変化が重なることで、自分では気づかないうちに身体や心に負担がかかっていることがあります。

食いしばりや歯ぎしりにはさまざまな要因がありますが、ストレスや緊張、睡眠の状態なども関係する要素のひとつと考えられています。

ですから、

「秋そのものが歯ぎしりを起こす」

というよりも、

季節の変わり目による生活の変化や疲労、ストレスが、食いしばりを意識するきっかけになることがある

と考えるとわかりやすいでしょう。


朝起きたとき、顎が疲れていませんか?

睡眠中の歯ぎしりは、自分ではなかなか気づけません。

家族やパートナーから、

「夜中に歯ぎしりしているよ」

と言われて初めて知る方もいらっしゃいます。

しかし、音を立てずに強く食いしばっている場合、周囲の人も気づかないことがあります。

そこで、次のような症状がないか確認してみてください。

・朝起きると顎が疲れている
・口を開けると顎が痛い
・朝、こめかみが重い
・朝起きたときに頭痛がする
・肩や首が凝りやすい
・歯が浮いたような感じがする
・冷たいものがしみる
・歯の先端が平らになってきた
・奥歯がすり減っている
・詰め物や被せ物が外れたり割れたりしやすい
・舌の横に歯の跡がついている
・頬の内側に白い線がある

複数当てはまる方は、一度歯科医院で噛み合わせや歯の状態を確認してみてもよいでしょう。


食いしばりは歯にどんな影響を与えるのでしょうか?

歯は非常に硬く丈夫な組織です。

しかし、強い力が繰り返し加わることには弱い面があります。

食いしばりや歯ぎしりが長期間続くと、

歯がすり減る

歯の先端や噛む面が徐々に削れていき、平らになることがあります。

歯が欠ける・割れる

歯に強い力が繰り返しかかることで、小さな亀裂が入ったり、場合によっては歯が欠けたりすることがあります。

詰め物や被せ物が壊れる

セラミックや詰め物、被せ物などにも大きな負担がかかります。

せっかく治療した歯が何度も壊れる場合、噛む力が関係していることもあります。

知覚過敏が起こる

歯に強い力がかかり続けることで、冷たいものや歯ブラシの刺激を感じやすくなることがあります。

顎関節に負担がかかる

口を開けると痛い。

顎がカクカク鳴る。

口が開きにくい。

こうした顎関節の症状につながる場合もあります。


食いしばりが「頭痛」や「肩こり」の原因になることも?

患者様から非常によく聞かれる質問があります。

「肩こりと食いしばりは関係ありますか?」

私たちが噛むときには、顎だけではなく、顔から頭にかけて複数の筋肉が働いています。

代表的なのが、

咬筋(こうきん)

そして、

側頭筋(そくとうきん)

です。

食いしばりによって、これらの筋肉が長時間緊張すると、

「こめかみが重い」

「顔が疲れる」

「顎がだるい」

「朝から頭が重い」

といった症状を感じることがあります。

さらに、首や肩周囲の筋肉の緊張と重なって、肩こりを強く感じる方もいらっしゃいます。

ただし、ここで注意したいのは、

頭痛や肩こりの原因がすべて食いしばりというわけではない

ということです。

頭痛や肩こりにはさまざまな原因があります。

症状が強い場合や長く続く場合には、医科の診察が必要なこともあります。

だからこそ、歯科では歯の摩耗や噛み合わせだけではなく、顎の筋肉や顎関節なども含めて総合的に確認することが大切です。


「集中すると歯を食いしばる」人は意外に多い

パソコン作業をしているとき。

スマートフォンを長時間見ているとき。

細かい作業をしているとき。

運転をしているとき。

このブログを読んでいる今も、上下の歯を接触させていませんか?

日中の食いしばり対策で最も大切なのは、

まず自分が食いしばっていることに気づくこと

です。

おすすめなのが、

「歯を離す」

という言葉を目につくところに置いておくことです。

パソコンの画面。

スマートフォン。

デスク。

冷蔵庫。

などに小さなメモを貼っておくだけでも構いません。

その文字を見たら、

「今、歯が触れていないかな?」

と確認します。

唇は軽く閉じる。

上下の歯は離す。

肩の力を抜く。

ゆっくり呼吸する。

こうした習慣を作るだけでも、自分の食いしばりに気づきやすくなります。


睡眠中の歯ぎしりは、自分の意志では止めにくい

日中の食いしばりは意識することができますが、寝ている間はそうはいきません。

「歯ぎしりをしないように寝よう」

と思っても、睡眠中の行動を自分でコントロールするのは困難です。

そこで、歯を守るための一つの方法として使用されるのが、

ナイトガード

と呼ばれるマウスピースです。


マウスピースは「歯ぎしりを完全に止めるもの」ではありません

ここは非常に大切です。

マウスピースを装着すれば、必ず歯ぎしりがなくなるというわけではありません。

大きな目的は、

歯ぎしりや食いしばりによって歯に直接加わるダメージを軽減し、歯や被せ物などを守ること

です。

特に、

歯のすり減りが強い方。

セラミック治療をしている方。

インプラントが入っている方。

詰め物や被せ物が何度も壊れる方。

強い食いしばりがある方。

などでは、ナイトガードを検討することがあります。

市販のマウスピースもありますが、歯並びや噛み合わせは一人ひとり違います。

違和感や痛みがある場合には、自己判断で長期間使用せず、歯科医院で相談してください。


強い食いしばりには「ボトックス」という選択肢も

食いしばりが強く、咬筋の緊張が非常に強い方では、状態によってはボツリヌストキシン製剤を使用した治療が選択肢になることもあります。

一般的には「ボトックス治療」と呼ばれることが多い治療です。

咬筋などに適切に施術することで、筋肉の過剰な緊張を和らげ、強すぎる噛む力を軽減することを目的とします。

食いしばりによる、

「顎が疲れる」

「咬筋が張っている」

「朝起きると顎が重い」

といった症状がある方では、選択肢の一つになる場合があります。

ただし、

食いしばりがある方全員に必要な治療ではありません。

まずは、

歯の状態。

噛み合わせ。

歯のすり減り。

顎関節。

咬筋の状態。

生活習慣。

などを確認したうえで、治療方法を考えることが重要です。

オーラルクリニックエクラでは、ボトックスだけを単独で考えるのではなく、必要に応じてマウスピースなども含め、お口全体を確認しながら治療方法をご提案しています。


睡眠の状態にも目を向けてみましょう

歯ぎしりについて考えるときには、睡眠の状態も大切です。

例えば、

・大きないびきをかく
・夜中に何度も目が覚める
・十分寝ているのに朝から疲れている
・日中に強い眠気がある
・家族から「寝ているとき呼吸が止まっている」と言われた

といったことがある場合には、歯ぎしりだけではなく睡眠そのものについて確認した方がよい場合があります。

特に睡眠時無呼吸などが疑われる場合には、必要に応じて専門の医療機関での診察が必要です。

歯ぎしりだけを見るのではなく、

身体全体の状態を見ること

も大切なのです。


ストレスをゼロにすることはできなくても

「ストレスをなくしましょう」

と言われても、実際にはなかなか難しいものです。

仕事。

家事。

育児。

人間関係。

将来への不安。

私たちはさまざまなストレスの中で生活しています。

大切なのは、ストレスを完全になくすことではなく、

自分の身体がどのように反応しているかに気づくこと

だと思います。

疲れると歯を食いしばる。

集中すると肩に力が入る。

眠りが浅くなる。

こうした自分の癖に気づくだけでも、身体との付き合い方は変わってきます。

時には、

ゆっくりお風呂に入る。

軽い運動をする。

ストレッチをする。

深呼吸をする。

質のよい睡眠を意識する。

そうした時間も、お口の健康と無関係ではありません。


「噛む力」は目に見えないからこそ注意したい

虫歯なら黒くなることがあります。

歯周病なら歯ぐきから血が出ることがあります。

しかし、

歯にかかっている力は目で見ることができません。

そのため、長い間気づかずに過ごしてしまうことがあります。

そして、

歯がすり減ってから。

歯が割れてから。

被せ物が壊れてから。

顎が痛くなってから。

初めて気づく方もいらっしゃいます。

歯を長く守るためには、

「虫歯を防ぐ」

「歯周病を防ぐ」

ことに加えて、

「強すぎる力から歯を守る」

という考え方も非常に大切です。


こんな方は一度ご相談ください

次のような症状がある方は、食いしばりや歯ぎしりが関係している可能性があります。

・朝起きると顎が疲れている
・歯ぎしりを家族から指摘された
・歯が以前よりすり減ってきた
・詰め物や被せ物がよく外れる
・歯が欠けたことがある
・知覚過敏がある
・こめかみが疲れる
・口を開けると顎が痛い
・顎の筋肉が張っている
・仕事中、気づくと歯を食いしばっている

特に症状が繰り返している場合には、一度歯科医院で確認することをおすすめします。


秋は、自分の「噛みしめ」を見直す季節に

秋は、夏から冬へ向かう大きな季節の変わり目です。

身体の疲れや生活リズムの変化を感じやすい時期だからこそ、ぜひお口にも少し目を向けてみてください。

歯を磨くこと。

定期的にクリーニングすること。

虫歯や歯周病を予防すること。

それと同じくらい、

歯にどれくらいの力をかけているのかを知ること

も大切です。

「最近、朝起きると顎が疲れているな」

「もしかすると食いしばっているかもしれない」

そんな小さな気づきが、将来の大切な歯を守るきっかけになるかもしれません。

歯は、一度大きく失ってしまうと元に戻すことが難しいものです。

だからこそ、

痛くなってから治療するだけではなく、

今ある歯をできるだけ長く守る。

それが私たち歯科医療に携わる者の大切な役割だと考えています。

何十年先も、ご自身の歯で美味しいものを食べ、自然な笑顔で過ごしていただくために。

食いしばり、歯ぎしり、顎の疲れ、マウスピース、ボトックス治療などについて気になることがございましたら、どうぞお気軽にオーラルクリニックエクラへご相談ください。

一人ひとりのお口の状態を確認しながら、その方に合った方法を一緒に考えてまいります。

オーラルクリニックエクラ
院長 小出

医療法人 エクラ会 歯科オーラルクリニック エクラ
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小出貴照

歯科オーラルクリニック エクラ院長 小出貴照

愛知県日進市にある歯医者「歯科オーラルクリニック エクラ」では、患者の皆様に安心・安全な歯科医療を提供するため、充実した設備と専門医による治療を行っています。当クリニックでは、院長の小出を含む経験豊富なスタッフが皆様の治療を担当しており、各分野の専門医が在籍しています。また、最新の医療技術を導入することで、難しい症例にも効果的に対応することが可能です。 当院は他の医療機関とも連携をとりながら運営しており、持病のある方にも配慮し、慎重かつ万全な治療を提供しています。患者の皆様が安心して通院いただけるよう、スタッフ一同心をこめてお手伝いさせていただきます。

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