受け口(反対咬合)の未成年の間の治療のタイミングは3回です。
こんにちは。
今回は、受け口(反対咬合)の治療はいつから始めるのが良いのかという内容についてお話したいと思います。主に未成年のうちの治療についてのお話となります。
結論からいいますと、受け口(反対咬合)の治療を始めるのに良い時期は3つあります。まず、5歳から6歳くらいの時期、次に、8歳前後、そして、13歳から14歳以上です。
それでは、詳しくみていくこととしましょう。
受け口(反対咬合)とは何か?
まず、そもそも受け口(反対咬合(はんたいこうごう))とは何でしょうか?気にされ、お悩みになっている方はご存じだと思いますが、それ以外の方は、よくわからないという方も多いと思います。
受け口(反対咬合)とは、専門用語では、下顎前突(かがくぜんとつ)とも呼ばれます。どれも同じ意味で、歯並び、嚙み合わせについての言葉です。
普通の状態の歯並び、嚙み合わせは、上のあごに付いている歯(上の歯)が、下のあごに付いている歯(下の歯)より、少し前に出ています。しかし、受け口(反対咬合)の方は、それが逆になっていて、下の歯や下あご全体が大きく前に飛び出している形となっています。
受け口(反対咬合)を放置することによるデメリット
さて、この受け口(反対咬合)ですが、見た目でも下あごが出ているため気になるということがあると思いますが、治療せずに放置することによるデメリットがいくつかありますので、そのことについてまとめたいと思います。
デメリット❶ 見た目に影響がある
やはり、一番わかりやすいデメリットがこれだと思います。受け口(反対咬合)には程度があるため、あまり目立たない方もいらっしゃいますが、極度の場合、まわりの人からの視線を気にしながら生活するということになる方が多いと思います。
特に、2021年の今現在では、世間を騒がせている新型コロナウイルスの影響で、マスクの着用を強いられる生活となっています。マスクをしているから目立たなくてよいとも思えるかもしれませんが、しかし、外食をするときなどは、人前でマスクを外さなければなりません。この場合は、マスクを外したときに初めて自分の顔の下半分を露出することになるため、最初からマスクをしていないよりも、かえってまわりの人から見ると気になってしまうという現象が起きてしまうのです。より見た目に気を使わなければならない時代であるということができます。
デメリット❷ 虫歯や歯周病になりやすい
受け口(反対咬合)の場合は、かみ合わせが悪く、歯と歯の間にすき間ができるため、そこに食べ物のかすが詰まってしまったり、どうしても歯磨きのときに磨き残しが出てきてしまいます。そこから虫歯になったり歯周病になったりしてしまうのです。とくに、歯周病は全身の病気へとつながる入り口ともなるので、注意しなければなりません。
デメリット❸ 咀嚼(そしゃく)しにくく、消化器系への負担が増える
受け口(反対咬合)は、前歯のかみ合わせが普通と逆になっており、食べ物を噛むときに影響が出てきます。うまく咀嚼(そしゃく)できないままに食べ物を飲みこむことになるため、胃や腸などの消化器官に負担をかけてしまうことになります。その結果、消化不良を起こし、体調不良へつながってしまうことになるのです。
デメリット❹ 発音がうまくできない
受け口(反対咬合)は、かみ合わせが逆になっていることから、舌足らずとなり、言葉の発音がうまくできないということが起こりやすくなります。とくに、「さ行」と「た行」の発音がしにくくなります。このことから、人前で話すときのコンプレックスなどにもつながることとなってしまいます。
デメリット❺ 顎関節症を引き起こしやすい
顎関節症になると出る症状が、痛みで口が開けられなかったり、開けようとすると異音がするなどのものです。正常なかみ合わせでは、下あごは前後左右に自由に動かすことができますが、受け口(反対咬合)の場合には、あご全体が固定されてしまうため、動かすことができず、食事や会話のときに負担がかかることが原因です。
デメリット❻ 肩こりや腰痛を引き起こしやすい
下のあごは、全身のバランスの維持に欠かせないものであり、首や肩や腰など、身体の軸となる骨と深い関係性があるといわれています。下あごが固定され、かみ合わせが悪くなっている受け口(反対咬合)の場合、骨や筋肉、関節のバランスが崩れることによって、それらの箇所に負担がかかり、肩こりや腰痛、関節痛などを引き起こしやすくなります。
受け口(反対咬合)を放置すると、このような様々なデメリットが生じてしまいますので、放置せずに治療するようにすることが大切です。小さなお子様の場合は、まわりの大人が気付いて歯科医師に相談し、治療を進めるということが必要となります。
機能性反対咬合と骨格性反対咬合
受け口(反対咬合)には、2種類があります。それが、機能性反対咬合と骨格性反対咬合です。この2種類について、簡単に説明しておきます。
機能性反対咬合
物を噛もうとすると、上下の前歯が当たってしまって、奥歯が嚙み合わない状態で、奥歯を噛み合わせるために下あごを前に出すことで受け口(反対咬合)となってしまう症状です。前歯の位置が少しだけずれていることが原因ですが、その、ずれている原因は、舌で下の前歯を押し出す癖が考えられます。
骨格性反対咬合
下あごが大きすぎることによって、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている症状です。これは、顎骨が原因となって引き起こされますが、遺伝的要因が大きいです。
受け口(反対咬合)は、いつから治療をするのが良いのか?
さて、今回の話題である、受け口(反対咬合)はいつから治療をするのが良いのか?についてです。
最初に書きましたが、治療の時期が3つあります。そのことについて、当医院(愛知県日進市の、歯科オーラルクリニック エクラ)の矯正歯科サイト日進市で後戻りしない矯正治療するなら歯科オーラルクリニック エクラへ (eclat-orthodontic.dental)から引用しながらご説明いたします。
まずは、治療の時期を示した図を挙げます。
受け口(反対咬合)の治療の最初のタイミングが、5歳から6歳くらいなのですが、この時期は、乳歯の時期となります。「ムーシールド」と呼ばれるマウスピースを使用して矯正を行います。
乳歯歯列期の受け口を治療できる装置です。マウスピース型の矯正装置「ムーシールド」を就寝時に装着することで、徐々に受け口を改善していきます。治療に必要な期間は通常1年半程度です。
3歳以上の乳歯の時期に使用可能なため、早い段階で受け口治療を行うことが可能。乳歯のうちに治療すると、永久歯もきれいに生えてきます。
また、この治療に、口腔筋機能療法(MFT)を合わせて行うことによって、より効果が現れることとなります。口腔筋機能療法(MFT)については、以前に記事を書いていますので、こちらをご覧ください口腔筋機能療法(MFT=Oral Myofunctional Therapy)とは、 - 歯医者が教える予防のために今日からできること (eclatdental.com)。
次のタイミングが、8歳前後なのですが、この時期は、永久歯に変わるタイミングとなります。「第1期治療」と呼ばれます。
乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」に行います。第1期治療の目的は、永久歯がきちんと並べるスペースを確保すること。そのために、舌の癖を治す、装置を使って顎を広げるなどの方法で、咬み合わせや顎の形・大きさなどを整えます。
未成年者の最後のタイミングが、13歳から14歳以上の、永久歯が生えそろった時期以降で、状態が悪い場合には歯を抜くことが確実に決定してからの時期ということもできます。「第2期治療」と呼ばれます。
臼歯が永久歯に生えかわったあとに行います。第2期治療の目的は、歯を動かして歯並びを整えること。治療では歯に装置を取り付け、顎の骨の成長を利用して正しい歯並びへと導きます。
以上の引用箇所は、当医院(愛知県日進市の、歯科オーラルクリニック エクラ)の矯正歯科の小児矯正の箇所から引用しました。より詳しい説明はこちらをご覧ください小児矯正治療|日進市の矯正歯科|歯科オーラルクリニック エクラ (eclat-orthodontic.dental)。
いずれの治療をするにしても、患者様それぞれの症状によって対応する治療方法も変わってきます。ご相談は無料ですので、どうぞお気軽にこちらまでご連絡、相談予約いただければと思います歯科オーラルクリニック エクラ / WEB予約|全国の歯医者・歯科医院の検索・予約サイト「歯科タウン」 (shika-town.com)。